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『お産とコーチング』15 ~苦しい陣痛を乗り越えたからこそ喜びがある?|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

「あの苦しい陣痛を乗り越えたからこそ、わが子に会えた時の喜びがあるんですよね」
出産したお母さんの、こういう言葉は時々耳にしますよね。
例えば、
普段あまり運動しない人が、周囲から誘いを受けて断れず、ノリ気もなく嫌嫌マラソン大会に参加して、途中で何度棄権してやろうかと思うほど辛かったけど、それでも何とか完走し終えた時があったとしたら。
参加しなければ味わえなかった、爽快感と充実感と満足感を感じたりします。
確かに、これも苦しい時を乗り越えたからこその喜びと言えるでしょう。
人間誰でも、苦しい経験の先に幸せがあったり、苦労して頑張った先に成功があったり、そういうことはありますよね。
「産みの苦しみ」という言葉があります。
辞書を引くと、①出産のときの苦しみ。陣痛。②物を作り出したり、はじめて物事を始めるときの苦しみ。とあります。
これらを眺めていくと、苦しい先に喜びや成功がある、という単純ストーリーだけではなく。
「苦しい経験がなければ、幸せになってはいけない」
「苦労して頑張らなければ、成功するはずがない」
つまり、「幸せや成功の前に、必ず苦しさや苦労ありき」というパラダイム(価値観の枠組み)があるような気がします。
「良薬口に苦し」のように、苦く感じるような薬こそが良い薬で、それを飲まなければ、体は良くならないんだ、というパラダイム。
お産に関して言えば、苦しい陣痛を乗り越えたからこそ、赤ちゃんに出会えた時の喜びもまた格別にある、と思える人は、それはそれでまだいいと思うのですが。
そうではなくて、辛く苦しいお産をしたことで、産後うつになったり、もう二度と産みたくない!という気持ちになってしまう人もいます。
そう考えると、やっぱり、お産は楽しい!お産は楽しめるもの!楽しむべきもの!という感覚で捉えてもらった方が断然いいですよね。
斎藤一人さんの言葉で
「楽しいから成功するんで 成功したから楽しいんじゃないんですよ」
というものがあります。
聖書では、アダムとイヴが禁断の果実を食べてしまう罪を犯したことにより、罰として、男には労働の苦役、女には出産の苦しみがもたらされるようになった、とされています。
労働を英訳するとlabor、陣痛も英訳するとlaborとなります。
キリスト教圏の人々からすると、「労働」「仕事」は「苦役」ですが、日本人からすると、苦しい時もありますが、それは「苦役」ではなくて、「生きがい」や「やりがい」、または「喜び」であることの方が多いと思います。
日本人にとっての出産、陣痛はどうでしょうか?
「出産」「陣痛」を罰と考えるか?「苦役」「苦しみ」と考えるか?
それとも?
当院で笑顔の『つぐお式出産』をされた方々は、「陣痛が来ている間、これを経験できるのも幸せなことだなあ、と感じました。」と、よく言われます。
「苦しい陣痛の先に、赤ちゃんに会える喜びがある」そう思って、陣痛に耐えながら出産するよりも、「陣痛を経験できて幸せ?」と思ってやってみる方が、お産も楽チンで楽しめますよ。
「痛い!」と思えば「痛いお産」。「楽しい!」と思うと「楽しいお産」。
妊娠中も、陣痛がある時も、赤ちゃんが生まれる時も、欲張って全部楽しみましょう!
これからの時代は、「産みの苦しみ」ではなくて、「産みの楽しみ」ですよ~\(^o^)/
今日もおつきあいありがとうございました(*^^*)

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2019.05.13