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2017 11月|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

TEL 082-850-1815
アーカイブ : 2017年 11月

「産む機械」発言というのを覚えていますか?
これは、2007年1月当時の柳澤伯夫厚生労働大臣が『これからの年金・福祉・医療の展望について』を議題について講演した際に、少子化対策についての話の中で、女性を産む機械に例えた発言をした、と報道され、ニュースやワイドショーではかなり批判されました。
実際の講演では、「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」という言葉を挟みつつ、「15‐50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは頑張ってもらうしかない。」というものでした。
比喩としては問題があったと思いますが、「女性は産む機械だ」と言おうとした訳ではないので、そこだけを切り取って、反政府のマスコミや野党の格好の餌食となり、今流行りの?「偏向報道」がなされた訳です。
言うまでもなく、出産するお母さんは「産む機械」ではありません。
前回までは他の病院で出産して、今回初めてフジハラレディースクリニックで「つぐお式出産」を体験されたお母さんは、口々にこう言われます。
「初めて『産んだ』気がする!」と。
このように言われないことはないぐらいです。
私が「今までのお産はどうだったの?」と聞くと、
「今までのは『終わった』って感じ。」そう言われます。
赤ちゃんを産んだ後に、『終わった』と思うのと、『産んだ』と思えるのは、かなり違った感想です。
『終わった』というのは、何か嫌なものや苦しかったものが、やっと終わってくれた、という感じ。
『産んだ』というのは、まさにそのまま、産んだ、という感じです。
感じるというのは、自然で素直な心のあり様なので、やっと「終わって」くれた、と感じた人に、「産んだ」と思え、と言ってみたところで、それは無理なことでしょう。
同じお産を経験するなら、「終わった」ではなく、「産んだ」と思えるお産をやってもらいたいものです。
お父さんお母さんを選んでやって来てくれた赤ちゃんに感謝し、妊娠中から家族づくりが始まっているので、お腹の中の赤ちゃんに毎日一杯話しかけて、お産の時には陣痛を体感できることに感謝し、「ありがとう」や「ハッピー」をテーマに、赤ちゃんが産道を通って生まれてくれる様子を全部味わってみたら。
「産んだ」と思えるお産を体験できるでしょう\(^o^)/
お産は、誰がやっても何処でやっても、お産はお産。
陣痛が始まり、赤ちゃんが産道を通って、生まれるものです。
コインの裏表の例えのように、物事は見ようと思う景色に必ずなるものです。
妊娠出産は、人生の縮図と言われます。
それぞれの人に、それぞれの家族に、それぞれのドラマがあります。
全てを味わい尽くしましょう。
機械のように「終わった」ではなく、「産んだ」と感じられるように(^^♪
次回もまたどうぞお楽しみに(*^^*)


2017.11.19  コーチング

フジハラレディースクリニックでは、妊婦さんに「どんなお産がしたいですか?」という「バースプラン」を書いてもらっています。
母親学級では、私がリードして「お産を『どう』または『何をして』楽しみますか?遊びますか?」というワークをやっています。
ここで得られる回答は「バースプラン」というよりも「バースデザイン」と言った方がいいかもしれません。
一般的に、「プラン」は「計画」「設計」を表し、頭の中で考える程度の浅いものが多く、「デザイン」はアイデア的な意味合いが強く、価値観に基づくものも多い、とされています。
だったら、やっぱり「バースプラン」よりも「バースデザイン」の方が良いのかなあ。
妊婦さんに書いてもらった中には、色々なものがあり、「甘えるとダメになるので分娩進行中も厳しく指導してください」と書く人もいますが、「叱られると凹むので、褒められると伸びるタイプなので、どんどん褒めてください」と書く人もいます。
前回も述べましたが、私は厳しくしているつもりは特にありませんが、分娩進行中は、わかってもらえるような説明をして、できている状態を認めてあげてから、褒めるようにしています。
実際の分娩進行中に、私やスタッフに「心細いので離れないでずっと傍にいてください」という人もいますし、ご主人様に「ずっと優しい声をかけて!」とか「ずっと腰をさすって!」などと言われる方もいます。
まあ、フジハラで産む人は。明るくて元気でたくましい人が多いので、こういう人は少ないですけどね。
「いてくれないと困る!」「かまって!」「何かして!」という風に、どんどんエスカレートしていくと、その人の依存心が高まり、その人自身はどんどん弱くなっていってしまいます。
依存心は、人間を弱くさせ、時には病気にもなりやすくします。
人間は、他人から頼られれば、嬉しくなったり誇らしく思えたりイイ気分になったりしがちですが、適度な関係性を保っておかないと、相手の依存心を作り高めてしまいます。
ですから、医師や先生など頼られる立場にいる人は、相手のことを思えばこそ、相手に依存心を作らせないように注意して、きちんと立場を取っていかなければなりません。
特にお産の時などは、妊婦さんが依存心が高まり、すごく弱気に陥ってしまうと、赤ちゃんにもそれが敏感に伝わり、赤ちゃんはビビってしまうのです。
そうすると、赤ちゃんは分娩進行中にやや尻込みしてしまい、うまく進んでくれなくなることもあります。
分娩進行中のお母さんは、お腹の中の赤ちゃんに向かって、
「お母さんは陣痛が強くなっても全然平気だからね。あなたは何も気にしないでどんどん進んで生まれてきてね!大丈夫だから!」
と、ドーン!と強くて広い気持ちで赤ちゃんに接してあげることが大切です。
私は、妊婦さんたちには、弱気は禁物!強気で行こうね!といつも言っています。
「産む」主役はお母さんですからね。
時々、悪気はないのですが、口の悪いお母さんで、こういうことを言う人がいます。
「旦那は居ても何の役にも立たないから、居てもいなくてもいいけど。先生にはずっと傍に居て欲しいんです!」
私は、頼りに思ってもらえるのは有難いことですが、そういう人には、こうご返事します。
「こらこら!居てくださるご主人様に対して、役に立つとか立たないとか、そういうんじゃなくて。『何もしてくれなくてもいいの。産むのは私だし生まれるのは赤ちゃんだから。何もしなくても、いてくれて見守ってくれてるだけでいいの。』そう言ってあげなさい!」
そうすると、皆「は~~い」と低音で返事をしています。
お産は、「産む」主役はお母さん、「生まれる」主役は赤ちゃん、「応援する」主役はご家族、「サポートする」主役は産科医とスタッフ、です。
依存心を持たず、「産む」という強い気持ちを持って、ご家族に対しては、「いてくれるだけでいいの」「ありがとう」という感謝の気持ちを持ちましょう。
次回もお楽しみに(*^^*)


2017.11.17  コーチング