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『お産とコーチング』16~意図|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

私は『いいお産のための3つのアドバイス』として、「許可」「意識」「言葉」が大切です、ということを言っております。
その中で、「許可」については以前お話しましたので、今日は「意識」についてお話したいと思います。
「意識」について、もう少し言葉を補足して説明しますと、「自分の行きたい方向に意識のベクトルを向けよう」と言っております。
「意識」に、方向、ベクトル、目的が加わるなら、それは「意図」と言い換えられるかもしれません。
コーチングの中で、「意図」というのは大変重要なセンスです。
岸英光さんの著書『働く男子(ひと)のルール』から少し引用して説明しますね。
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トップアスリートは、勝つために基礎体力をつけ、勝つためにトレーニングをし、勝つためにコンディションを整え、勝つために食事を選び、勝つために休養を取り、勝つために相手の試合を見て、勝つために試合に臨み、勝つために全力を尽くす。
全てが「勝つ意図」で行われている。
そんなに自分を追い詰めてまでやるなんて、さぞ大変なことだと思うだろう。
でも実は、かえってそのほうが楽なんだ。
そんな極端な生き方に変えるなんて最初は戸惑うかもしれないが、やり始めればそれが自分のあたりまえで自然なことになってしまい、いちいち勝ちを意識などしなくなる。
かえって試合では「勝ちを意識する」と負けてしまったりする。
多くのアスリート達が大きな結果をあげられたときほど「楽しんでやれました」と喜びを表したり、まだ若いのに世界の舞台でプレッシャーをはねのけたりできるのは、このセンスを持っているからなんだ。
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例えば、「ありがとうのお産をしたい!」と思った妊婦さんがいたとしましょう。
これをさきほどのアスリートの例にあてはめてみると、
「ありがとうのお産をする」意図で、
私生活を過ごし、仕事や家事をし、妊婦健診に通い、体調を整え、食事を選び、体重管理をし、適度な運動をし、休養を取り、夫や家族と話し、友達と話し、お腹の赤ちゃんに話しかけ、お産のための準備をし、お産に臨む…
などしていたら、普段の過ごし方や、お産そのものの質が変わるような気がしませんか?
「ありがとうのお産をしたい」なら、普段の生活の中で「ありがとう」をよく言っている方が「ありがとう」の波に乗りやすい。
陣痛が始まった時も「陣痛さん、来てくれてありがとう」、陣痛が強まって腰まで響いてきた時も「進んでくれてるんだね、ありがとう」、バシャっと破水した時も「ありがとう」、最後赤ちゃんが生まれ出る時に、自分のお股に赤ちゃんの頭がはさまっててもこれも「ありがとう」って思っていたら、すべて「ありがとうのお産」ができますよ。
と、妊婦さんたちにはよくお話しています。
「意図的に」と言うと、何か悪いことを企んでいるような印象を持っている方もいるかもしれませんが、本来の意味はそうではありません。
いいお産は、お産の当日だけで決まるものではなくて、妊娠中からそれは始まっています。
ありがとうのお産をしたいなら、その意図で、妊娠中を過ごしてみる。
意図的に過ごすことにより、意図的なお産になっていきます。
そう考えると、無駄な時間はありませんよ。
でも堅苦しいことではありません。気楽にやってくださいね(^_^)
お産に対する、あなたの意図、テーマは何ですか?
次回もどうぞお楽しみに(*^^*)

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2019.05.13