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『お産とコーチング』17~言葉の大切さ|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

前回に引き続き、私が唱えている『いいお産のための3つのアドバイス』の「許可」「意識」「言葉」のうちの「言葉」について、今日はお話します。
私は、妊婦さんたちに、お産について、自分の行きたい方向に意識のベクトルを向け(言い換えれば意図して)、それを言葉として口から発しながら出産しよう!と言っています。
簡単に言えば、「ありがとうのお産がしたい!」と思ったなら、「ありがとう」と言いながらお産しましょう!というようなことです。
いたってシンプルな話です。
元々日本には「言霊(ことだま)」という言葉があり、辞書を引いてみると「古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。発した言葉通りの結果を現す力があるとされた。」となっています。
以前、「許可」の話をした時に、本来誰でも、お産を楽しめたり、いいお産ができた!と思えるお産ができるはずなのに、お産についての悪いイメージで洗脳されている自分の脳がそれを邪魔する、とお話しました。
脳は自分の喋る言葉通りの現実を作っていきます。
脳に邪魔させないためにも、私は、妊婦さんたちには、「綺麗な言葉を用いてお産しよう!」と言っています。
実際、私のクリニックでも、分娩進行中、陣痛の合間で、お腹の赤ちゃんに向かって「ありがとうね。ありがとうね。」とずっと言い続けていた方は、「ありがとうのお産」を実現できていますし、「楽しみです!楽しみです!」と言いながらお産した方は、「お産は楽しい!」を実感されています。
言葉の影響力は、思っている以上に大きなものです。
『ツキを呼ぶ魔法の言葉』で有名な五日市剛さんは、「ありがとうございます」「感謝します」という言葉の大切さをよくお話されています。
いい言葉とは反対に、分娩進行中に、「痛い~!」「嫌だ~!」「やめてやる!!」など汚い言葉を発していると、悪いお産(不満足なお産)の方へ進んでいってしまいます。
シンクロナイズドスイミングの井村雅代コーチは、シンクロナイズドスイミングの講習に参加した小学生に対しても、「『無理』『嫌』『できない』は禁句です!」と言われます。
そういったネガティブな言葉は、本来持っている可能性を閉ざし、制限をかけてしまうので、無理ではないものを無理なものにしたり、できるものをできないものにさせてしまいます。
また、陣痛が周期的に起こっている時に、一番最初の陣痛の時に、つい「痛い!」と言ってしまうと、人間は整合性を保とうとしますので、それ以後陣痛があるたびに、ずっと延々と「痛い!」「痛い!」と言ってしまうようになり、赤ちゃんが生まれた後の感想は、「お産はただ痛いだけだった」というものになります。
しかし、一番最初の陣痛の時に、もしも「痛い!」と言わなかったら、これもまた整合性を保とうとするので、延々と「痛い!」「痛い!」とは言わないため、お産の感想は「痛いもの」ではなくなります。
例えばその時に、ずっと「ありがとう!」や「ハッピー!」と言っていたなら、「ありがとうのお産」や「ハッピーなお産」になってしまう訳です。
簡単な話でしょう。
フジハラレディースクリニックのお産『つぐお式出産』は、このような簡単なことの積み重ねで作っています。
何も難しいことはありません。
コーチングとは、対話の中で、相手が欲しい結果を得られるように、言葉を投げかけてあげるものです。
楽しいでしょ。
次回もどうぞお楽しみに(*^^*)

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2019.05.13