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『お産とコーチング』19~呼吸が大事!「調身・調息・調心」|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

「いいお産のための3つのアドバイス」として、「許可」「意識・意図」「言葉」が大切である、というお話をいたしました。
今回からは、実際のお産の時に役立つ「いいお産のための3つのコツ」についてお話していきたいと思います。
私は、「いいお産のための3つのコツ」として、「呼吸」「返事・会話」「笑顔」の話をしています。
今日は、「呼吸」です。
『つぐお式出産』の基本は、「ソフロロジー式出産」です。
ラマーズ法のお産の時は、分娩進行中に「ヒッ・ヒッ・フーーー、ヒッ・ヒッ・フーーー」という呼吸法で過ごし、赤ちゃんを産む時には力を入れていきむ、というスタイルでやるのですが。
ソフロロジー法では、陣痛の始まりから赤ちゃんが生まれ出るまで、ずっと変わらず「フーーーーー」と吐ききる呼吸法で過ごしていきます。基本的には、ソフロロジーには「いきむ」ということはありません。
当院でお勧めしている呼吸法は、腹式呼吸で約7-8秒間息を吐いて吐いて吐ききって、約1秒でいっぺんに一杯息を吸い、約1秒間をおいて、また約7-8秒間息を吐く、これを繰り返していく、というものです。
息を吐ききった後には、必ず意識せずとも、確実に必要量の息を吸うことができるので、そうすることにより、お産をするお母さんも、お腹の中の赤ちゃんも、必要量の酸素を確保できるので、楽に過ごせるようになるのです。
しかも、陣痛が来ている真っ只中に、息を「吸って・吸って・吐いて」とか「吐いて・吐いて・吸って」ではなく、シンプルに息を吐いて吐ききるワンパターンの呼吸法なので、とても楽なのです。
私は、いつも妊婦さんたちには「呼吸が整うと体も心も整って、楽に落ち着いてお産できるよ~」と言っております。
禅の言葉に、「調身・調息・調心」というものがあります。
これは、正しい姿勢を保ち、正しい呼吸法で座禅を組めるようになれば、心身ともに整う、という意味です。
具体的な方法としては、「丹田」(たんでん:臍から掌の横幅分下の場所、恥骨のすぐ上)に意識を集めて、体の中の物をすべて吐き出すイメージで、ゆっくりと長く細く息を吐くようにやります。
元々、日本人は「腹で物を考える」文化だったそうです。それが、西洋の文化が日本に入って来てからは、意識や考える中心の場所が横隔膜レベルに上がってしまい、そのために、そのあたりの病気、つまり、胃や十二指腸の病気、心臓の病気、心の病などが増えたそうです。
丹田呼吸は、ストレスを軽減させるセロトニンの分泌も高めるそうですよ。
ですから、お産の時も、「丹田」に意識を集めて、ソフロロジーの呼吸法で長く細く息を吐き、吐ききることに集中して、呼吸が整えば、心も体も整いますので、是非やってみてくださいね~。
次回もお楽しみに(*^^*)

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2019.05.13