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『お産とコーチング』21~ハイ!の返事でグラウンディング!  |広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

『いいお産のための3つのコツ』の2番目に、私は「返事と会話」をあげています。
何それ?とお思いの方も多いことでしょうが、まあ聴いてください。
お産とは、陣痛が始まり、赤ちゃんが産道を通って、生まれるものです。
もう少し細かく書きますと、
陣痛が始まる
→お腹の張りや痛みが強くなり、その間隔も短くなる
→腰まで響いてくる
→赤ちゃんの頭が下がって来て、お母さんの肛門を押されるようになる
→赤ちゃんが腟を通ってきて生まれる
こんな行程です。
経腟分娩を目指しているなら、これは想定通りの順番で、順調に進んでいれば、何も慌てることもなさそうなのですが、慌ててしまう人もいますね。
そこで、慌てたり、取り乱している時、つまりアップセットしている時は、
産科医や産科看護スタッフのアドバイスに、
「ハイ!」と大きな返事をしてみましょう。
実はこれが一番簡単に、降りて来れるコツです。
アップセットしている時は、目も閉じて、耳の穴も開いているはずなのに塞いでいるような状態になり、自分勝手に孤立無援状態を作り出しています。
本当はそうではないのに、あたかも一人で個室トイレにこもり、この世界は私と陣痛だけ、他は誰もいない、みたいな状況に浸っているかのような。
実際には、周りには私たち産科医療スタッフがいて、応援してくれるご家族もいて、もちろん一緒に頑張っている赤ちゃんもいるのに。
そんな、舞い上がり過ぎて、アップセットから降りて来れない時には。
「ハイ!」と大きく返事をしてみたら、ちゃんとグラウンディングできます。
グラウンディングとは、その字の通り、地に足をつけて行動すること、です。
舞い上がってても、返事一つでちゃんと着地できるとは、なんと楽チンなことでしょう。
ハイ!と返事をして、目を開けて、耳も開いて、グラウンディングできたら、普段通りどんどん喋りましょう。
例えば、受けたアドバイスに対して、
「ああ、これでいいんですか?」
「なるほど。この方がやりやすいわ。ありがとうございます!」
「ちゃんとできてますか?これでいいですか?」
「今のはちょっとわかりません。もう一度教えてください。」
などなど。
会話をしている方が、どんどん平常心になれます。
アップセットしてしまった時は、ハイ!の返事でリセットしグラウンディング。
どんどん会話して、平常心でお産を楽しみましょう!
誰でも必ずできるのでやってみましょうね。
ポイントは、やってみる前から「出来る訳ない」と、頭で否定しないことです。
次回もどうぞお楽しみに~(^_^)

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2019.05.13