妊婦健診や母親学級で「いいお産をしましょう!」「お産を楽しみましょう!」と言うと「ハイやります!」とか「ハイできます!」と明るく元気に答える妊婦さんも多いですが、一方で
「あの人たちにはできても、私にはできるかどうか…」
という人もおられます。
あの人たち、というのは、母親学級で妊婦さんに見てもらっている、当院の実際の出産シーンのDVDで登場するお母さんたちのことです。
そのお母さんたちは、皆さんニコニコして落ち着いて、明るく楽しいお産をしています(^_^)
ここでもやはり、「私」というパラダイムが邪魔をしているようです。
出産する病院や、立ち会ってくれる医師が違うなら、その不安もまだわかりますが、同じクリニックに通い、同じように妊婦健診や母親学級を受けて、同じ分娩室で、同じようにLEDのカラー照明があり、同じソフロロジーのBGMがあり、同じ医師に立ち会ってもらい、スタッフも同じであれば。
あの人たちができたなら、私にもできるはず!できて当たり前じゃん!
と思ってもいいような気もしますが、「私にはできるかどうか…」となってしまう人がいるんですね。
意識や言葉というのは面白いもので、物事を「できる・できない」というモードで考えたり言ったりしていると、「できる」人と「できない」人を作ってしまいます。
そういう捉え方は、自分の目の前に、知らず知らずハードルを作ってしまい、結果的にそのハードルを越えられず、「できない」ということになってしまうことが多いのです。
結果的に「できる」人は、物事を「できる・できない」のモードで捉えておらず、「する・しない」のモードで捉えています。
当院で出産される大半の方々は、いいお産・楽しいお産を「できる・できない」ではなく、「する・しない」で捉え、ただ「する」を選択されています。
だから結果的に、笑顔のつぐお式出産がニコニコとできちゃうんです。
考え方や発想がシンプルだったり楽だったりしないと、実際行うことも簡単になったり楽になったりしないものです。
世間的には、お産は「鼻から西瓜出すほど痛い」「一回死ぬよ」「二度と産みたくない」と言われることも多いですが、もしかしたら、お産を窮屈にさせたり、辛く苦しくさせているのは、自分自身の捉え方かもしれません。
いいお産・楽しいお産を「できる・できない」ではなく、「する・しない」で捉えてみましょう。
自分の目の前にある、高いハードルを取り除いて、楽しく楽チンにお産してみましょうね。
次回もお楽しみに~(*^^*)
『お産とコーチング』27~「できる・できない」よりも「する・しない」|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック
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