採用情報|広島市安佐南の産婦人科　フジハラレディースクリニック

　医療法人つぐお会フジハラレディースクリニック　理事長・院長の藤原紹生です。1991年産婦人科医になり約30年間が経ちました。元々私は、学問的にも仕事的にも産科よりも婦人科に関心を持ち働いてきましたが、2014年になぜだか？分娩を中心とした産婦人科医院を開院して、近年では年間400件前後の分娩数となり、現在までに約5000件の分娩を取り扱って来ました。
　分娩中心の産婦人科医院を始めてみると、生命の誕生！という素晴らしい出来事なのに、一般の方々の出産についてのイメージは、「怖い！痛い！辛い！」「鼻から西瓜出すほど痛い！」「一回死ぬよ」「ダンプに300回ひかれた感じ」などネガティブなものが多く、産科医にとっても、世間一般的に、出産は無事に生まれて当たり前、と思われ過ぎていることもあり、事故なく安全に、事故なく安全に、ということばかり過度に意識され、本来出産や誕生の素晴らしさを伝えることが一番できるはずの立場にありながら、それができていない現状について、どうにかならないものだろうか、と考えました。お産が嫌いで産婦人科医になる人は一人もいないはずなのに、長年分娩に携わると、「早くお産をやめたい」「お産はもうコリゴリです」「やっとお産をやめられる」などの産科医の声を多く耳にします。
　出産するお母さんにとっても、生まれる赤ちゃんにとっても、立ち会う産科医にとっても、いい意味での‘いいお産’は作れないものだろうか。
　そこで私は、ソフロロジー式出産を基本に、意識や言葉を用いて分娩に対する捉え方をシフトしてみることにより、独自の分娩スタイル『つぐお式出産』を創り出しました。妊婦さんの考え方を、出産は「怖くて痛くて辛いもの」から、「楽しめて満足できて幸せを感じられるもの」にパラダイムシフトさせた訳です。当院で分娩される方は、分娩進行中、陣痛がある時も痛い！とは一回も言わず、ニコニコ笑顔で出産される方も多く、児娩出直後に、ああ楽しかった！先生次のお産もよろしくお願いします！と言われることも多いです。
　私は、「日本中にいいお産を広め、日本を幸せに元気にする！」という使命を胸に、産科医療に携わっています。『つぐお式出産』は、日本国内の産婦人科の先生方にはまだまだ認知はされていませんが、私が執筆しました『世界で一番幸せなお産をしよう！』を読まれたり、YouTubeで当院の実際の『つぐお式出産』を観られる妊婦さんが日本全国で徐々に増えてきて（今までに25万回以上視聴されています）おり、日本中色々なところから私あてに質問やアドバイスを求められることが多くなってきました。
　1990年代より日本では少子化が問題視され、子ども手当、教育の無償化、など様々な対策が講じられてきました。政治や行政には今後も引き続き、考え得る施策を十分に行っていただきたいと思いますが、いくら手当がついたとしても、女性に「どうしても産みたくない！」と言われてしまったら、そこで終わってしまいます。私たち産科医が私たちの立場でできる少子化対策は、「また産みたい！」と思っていただけるような分娩を作っていくことだと思います。『つぐお式出産』は、それを可能にします。「また産みたい！」という出産をしたくて、里帰り出産ではなく、他県からわざわざ当院までやって来る妊婦さんも多いです。
　当院の母親学級では、実際の『つぐお式出産』の映像を供覧していますし、「お産を楽しみましょう！」というお話をいつもしているため、分娩前の妊婦さんたちの不安は減り、分娩を楽しみに待ち、お産を楽しもう！という意欲のある妊婦さんが多いです。不安がなく落ち着いて分娩に臨む妊婦さんが多いせいか、分娩時間は比較的短く、分娩進行中に胎児心拍が低下することはあまりありません。結果的に、当院の帝王切開率は年間約3-4％であり、前回帝王切開など予定される選択帝王切開を除けば、緊急帝王切開率は、全分娩数の約1％前後です。もちろんこの数字は、合併症を持つ症例、重症例などを引き受けて診ていただける高次病院の産科・新生児科の先生方のご協力や支えがあってのものですが、私のようなさほど能力が高くない産科医が普通に仕事をしていて、普通に達成できる数字です。長年病院勤務をしてきた経験からすると、『つぐお式出産』は、分娩時間も比較的短く、帝王切開になることも少なく、産む人にとってもラクに楽しめて、満足度の高い分娩スタイルだと思います。出産するお母さんや生まれる赤ちゃんにとっても、はもちろんですが、産科医にとっても仕事に甲斐を感じられる、‘いいお産’だと思います。産科医にとっては、抱えるリスクも少なく、アクシデントやトラブルも生じにくく、肉体的・精神的負担も少なく、その上出産されたお母さんやご家族にとても感謝されることが多いので、日本全国の産科の先生方に多く知ってもらいたい、と思っています。
　お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、産科医にとっても‘いいお産’である『つぐお式出産』を日本中に広めるために、広島でずっと一人で頑張ってきましたが、もうそろそろ同志が欲しくなりました。私の考え方に共感していただける産科の先生方、是非私たちと一緒に働きませんか？まずは、ご興味のある方は、ご連絡をお待ちしています。お話だけでも聴きに来ていただければ、とても嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。