お産は、世間一般的には「怖くて痛くて辛いもの」、「わあわあぎゃあぎゃあ騒いでやるもの」と思われています。中には「鼻から西瓜出すほど痛い」、「もう二度と産みたくない」とまで言われることもあります。
フジハラレディースクリニックでは、怖くない!痛くない!笑顔の『つぐお式出産』を実践しています。
分娩進行中に陣痛がある時でも、痛い!とは1回も言わずにニコニコ笑顔で出産される方も多く、赤ちゃんが生まれ出た直後に、ああ楽しかった!先生次のお産もよろしくお願いします!と言われることも多いです。
前回は他の病院で出産され、今回はフジハラレディースクリニックで初めて出産された方は、「前回のお産とは全然違う!」「すごく楽で楽しかった!」「初めて『産んだ』気がした!」「ここで産んだらもう他の産院は考えられない!」とよく言われます。というより、このように言わなかった人はいない、ぐらいです。
フジハラレディースクリニックでは、怖くない!痛くない!笑顔の『つぐお式出産』を実践しています。
分娩進行中に陣痛がある時でも、痛い!とは1回も言わずにニコニコ笑顔で出産される方も多く、赤ちゃんが生まれ出た直後に、ああ楽しかった!先生次のお産もよろしくお願いします!と言われることも多いです。
前回は他の病院で出産され、今回はフジハラレディースクリニックで初めて出産された方は、「前回のお産とは全然違う!」「すごく楽で楽しかった!」「初めて『産んだ』気がした!」「ここで産んだらもう他の産院は考えられない!」とよく言われます。というより、このように言わなかった人はいない、ぐらいです。
フジハラレディースクリニックで出産される方は、赤ちゃんの頭や肩や足が生まれ出るのを実感できたり、赤ちゃんの頭が出かかっている時にそれを触ったり、赤ちゃんの上半身が出てきた時に、赤ちゃんの両手と握手したり、お産そのものを満喫しています。
中には、赤ちゃんが生まれ出るところを出産中のお母さん自らビデオで撮影したり、学校の先生で部活動の生徒さん15-6人に取り囲まれてお産されたり、赤ちゃんが生まれた直後に持参したくす玉を割ってバースデイソングを歌ったり、イベント化してすごく楽しんでいる方も多いです。
普通に、客観的に考えてみたら、とても不思議な感じがしませんか?
無痛分娩をやっているんじゃないんですよ。
どこで産んでも、誰が産んでも、お産はお産。陣痛が始まって、赤ちゃんが産道を通って、生まれる。
皆同じことをしているはずなのに、なぜ「全然違う」のでしょう。
『つぐお式出産』を説明する時に、私は、「ソフロロジー式出産」を基本に「胎内記憶」「コーチング」「禅」の要素を取り入れたもの、と言っております。
これから、『つぐお式出産』を構成する「ソフロロジー式出産」「胎内記憶」「コーチング」「禅」について、どのように取り入れて、怖くない!痛くない!笑顔のお産につながっているのか、それを簡単に解説していきましょう。
中には、赤ちゃんが生まれ出るところを出産中のお母さん自らビデオで撮影したり、学校の先生で部活動の生徒さん15-6人に取り囲まれてお産されたり、赤ちゃんが生まれた直後に持参したくす玉を割ってバースデイソングを歌ったり、イベント化してすごく楽しんでいる方も多いです。
普通に、客観的に考えてみたら、とても不思議な感じがしませんか?
無痛分娩をやっているんじゃないんですよ。
どこで産んでも、誰が産んでも、お産はお産。陣痛が始まって、赤ちゃんが産道を通って、生まれる。
皆同じことをしているはずなのに、なぜ「全然違う」のでしょう。
『つぐお式出産』を説明する時に、私は、「ソフロロジー式出産」を基本に「胎内記憶」「コーチング」「禅」の要素を取り入れたもの、と言っております。
これから、『つぐお式出産』を構成する「ソフロロジー式出産」「胎内記憶」「コーチング」「禅」について、どのように取り入れて、怖くない!痛くない!笑顔のお産につながっているのか、それを簡単に解説していきましょう。
ソフロロジー(sophrologie)とは、1960年にスペインの精神科医アルフォンソ・カイセド博士が意識の段階を研究することによって提唱した、精神と身体の調和と安定を得る学問です。
この学問が、1972年にフランスのジャンヌ・クレフ博士によって、はじめて産科に導入されました。日本には1987年に日本ソフロロジー法研究会名誉会長(初代会長)松永昭先生によって導入されました。
フランスの元祖ソフロロジー式出産が、分娩が進行し子宮口7-8cmになると麻酔が施され無痛分娩に切り替わるのに対して、松永先生はイメージトレーニングを強化することにより、麻酔なしで十分に陣痛を緩和できるという手法に改良され、日本式のソフロロジー法として確立されました。
「ソフロロジー式出産」を簡単に説明すると、陣痛の不安や恐怖を、わが子に会うための喜びの痛みとしてとらえるイメージを持ち、日本の禅の作法やインドのヨガ式の呼吸を取り入れ、静かで穏やかな分娩に導く方法です。
この学問が、1972年にフランスのジャンヌ・クレフ博士によって、はじめて産科に導入されました。日本には1987年に日本ソフロロジー法研究会名誉会長(初代会長)松永昭先生によって導入されました。
フランスの元祖ソフロロジー式出産が、分娩が進行し子宮口7-8cmになると麻酔が施され無痛分娩に切り替わるのに対して、松永先生はイメージトレーニングを強化することにより、麻酔なしで十分に陣痛を緩和できるという手法に改良され、日本式のソフロロジー法として確立されました。
「ソフロロジー式出産」を簡単に説明すると、陣痛の不安や恐怖を、わが子に会うための喜びの痛みとしてとらえるイメージを持ち、日本の禅の作法やインドのヨガ式の呼吸を取り入れ、静かで穏やかな分娩に導く方法です。
お産というと、ラマーズ法がよく知られていますが、現在ではソフロロジー法も全国の産婦人科で実践され、多くの支持を受けています。
ラマーズ法が、陣痛が始まり「ヒ・ヒ・フーー、ヒ・ヒ・フーー」という呼吸法をしていき、子宮口全開大して赤ちゃんが生まれ出る時に、息を止めていきんで出産するのに対して、ソフロロジー法は、陣痛が始まり赤ちゃんが生まれ出るまで、一貫して「フーーーー」という長く吐くことに集中する呼吸法で出産します。
いきまない出産なので、赤ちゃんが生まれ出ていく様子が、お母さんの実感としてよくわかります。また、力任せに出産するイメージではないので、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても「優しいお産」です。
当院が、ソフロロジー式出産を取り入れようと思ったのは、佐賀県唐津市のたなべクリニック院長・田邉良平先生にお会いした時、先生からうかがった「お母さんと赤ちゃんにとって優しいお産であるソフロロジーを増やしていくことにより、親が出産したわが子を殺めるという痛ましい事件を世の中から一掃したいんだ」というお話に感銘を受けたからです。
「いいお産を広め日本を良くしたい」という私の考えにぴたりと合っています。
「ソフロロジー式出産」は素晴らしい出産方法だと思います。
ラマーズ法が、陣痛が始まり「ヒ・ヒ・フーー、ヒ・ヒ・フーー」という呼吸法をしていき、子宮口全開大して赤ちゃんが生まれ出る時に、息を止めていきんで出産するのに対して、ソフロロジー法は、陣痛が始まり赤ちゃんが生まれ出るまで、一貫して「フーーーー」という長く吐くことに集中する呼吸法で出産します。
いきまない出産なので、赤ちゃんが生まれ出ていく様子が、お母さんの実感としてよくわかります。また、力任せに出産するイメージではないので、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても「優しいお産」です。
当院が、ソフロロジー式出産を取り入れようと思ったのは、佐賀県唐津市のたなべクリニック院長・田邉良平先生にお会いした時、先生からうかがった「お母さんと赤ちゃんにとって優しいお産であるソフロロジーを増やしていくことにより、親が出産したわが子を殺めるという痛ましい事件を世の中から一掃したいんだ」というお話に感銘を受けたからです。
「いいお産を広め日本を良くしたい」という私の考えにぴたりと合っています。
「ソフロロジー式出産」は素晴らしい出産方法だと思います。
「胎内記憶」とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいた時の記憶です。
小さいお子さんが、「お母さんのお腹の中はあったかかったよ」「僕がお母さんのお腹の中で動いた時、お母さんが痛い!って言ったから静かにしてたよ」と喋ってくれることがあります。
赤ちゃんが生まれた時の記憶を「誕生記憶」と言います。
当院で生まれた2歳のお子さんが、分娩室内の赤ちゃん用のベッドを指さし、「前にあそこで帽子被って寝てた」と言ってくれたことがあります。
「胎内記憶」も「誕生記憶」も科学的には証明できません。しかし、無理矢理言わせている訳でもないのに、自ら喋ってくれているお子さんの話の内容を、証明できないからと言って否定することもできません。
小さいお子さんが、「お母さんのお腹の中はあったかかったよ」「僕がお母さんのお腹の中で動いた時、お母さんが痛い!って言ったから静かにしてたよ」と喋ってくれることがあります。
赤ちゃんが生まれた時の記憶を「誕生記憶」と言います。
当院で生まれた2歳のお子さんが、分娩室内の赤ちゃん用のベッドを指さし、「前にあそこで帽子被って寝てた」と言ってくれたことがあります。
「胎内記憶」も「誕生記憶」も科学的には証明できません。しかし、無理矢理言わせている訳でもないのに、自ら喋ってくれているお子さんの話の内容を、証明できないからと言って否定することもできません。
赤ちゃんだった頃の記憶がある、ということは、その時に、意識や感覚や感情や意思があった、ということです。
それを本当だと思えたなら、お父さんもお母さんも、妊娠中からお腹の中の赤ちゃんを一人の人として尊重するようになると思います。お母さんのお腹に話しかけ、赤ちゃんと接するようになるでしょう。
そうやって、家族づくりは赤ちゃんが生まれる前から始まっているんですね。
私たち産科医療者も、出産に際して、お母さんやご家族のみならず、お腹の中の赤ちゃんの気持ちにまで配慮したお産を心掛けるようになると思います。
それを本当だと思えたなら、お父さんもお母さんも、妊娠中からお腹の中の赤ちゃんを一人の人として尊重するようになると思います。お母さんのお腹に話しかけ、赤ちゃんと接するようになるでしょう。
そうやって、家族づくりは赤ちゃんが生まれる前から始まっているんですね。
私たち産科医療者も、出産に際して、お母さんやご家族のみならず、お腹の中の赤ちゃんの気持ちにまで配慮したお産を心掛けるようになると思います。
「お父さんお母さんの結婚式を雲の上から見てたよ」「お母さんが優しそうで綺麗だったから選んで来たの」と言ってくれる小さいお子さんもいます。
これらは、「中間生記憶」と言って、赤ちゃんがお母さんのお腹に宿る前に、雲の上から眺めていた時の記憶です。
「中間生記憶」も科学的に証明できません。
しかしこれも、証明できないからと言って否定できません。
赤ちゃんはお父さんお母さんを選んで生まれてきます。
お父さんもお母さんも、わが子が自分たち夫婦を選んで生まれてきてくれた、と思えたなら、こんなに嬉しいことはないでしょう。
「中間生記憶」も科学的に証明できません。
しかしこれも、証明できないからと言って否定できません。
赤ちゃんはお父さんお母さんを選んで生まれてきます。
お父さんもお母さんも、わが子が自分たち夫婦を選んで生まれてきてくれた、と思えたなら、こんなに嬉しいことはないでしょう。
「コーチング」というものを説明する時に、こういうたとえ話があります。
魚が欲しい人がいたとします。
その人に魚を与えるのではなくて、魚の捕り方を教えるとします。
これは「ティーチング」です。
その人に泳いでいる魚を観察させ、その人なりの魚の捕り方を編み出させる、これが「コーチング」です。
そうすれば、その人は、魚だけではなく、それを応用して、鳥も虫も捕れるようになるでしょう。
コーチングとは、相手との対話の中から相手が何を成し遂げたいのかを見つけ、その実現に向けて自発的に向かうように導くコミュニケーションスキルです。
魚が欲しい人がいたとします。
その人に魚を与えるのではなくて、魚の捕り方を教えるとします。
これは「ティーチング」です。
その人に泳いでいる魚を観察させ、その人なりの魚の捕り方を編み出させる、これが「コーチング」です。
そうすれば、その人は、魚だけではなく、それを応用して、鳥も虫も捕れるようになるでしょう。
コーチングとは、相手との対話の中から相手が何を成し遂げたいのかを見つけ、その実現に向けて自発的に向かうように導くコミュニケーションスキルです。
コーチングは、単に「質問の技術」ではありません。やり方よりも、あり方を探究していくものです。
これをお産に応用していくと。
お産の時に乗り切りやすいコツは、お母さんたちにお教えするにしても、
ただ単に「産み方」を教えたりするものではなく。
赤ちゃんがお父さんお母さんを選んでやってきてくれたこと。
お腹の中の赤ちゃんを一人の人として尊重し、妊娠中も接していくこと。
つわりを経験すること。
陣痛を経験すること。
お産を味わいつくし、楽しむこと。
赤ちゃんが生まれること。
家族が始まること。
これをお産に応用していくと。
お産の時に乗り切りやすいコツは、お母さんたちにお教えするにしても、
ただ単に「産み方」を教えたりするものではなく。
赤ちゃんがお父さんお母さんを選んでやってきてくれたこと。
お腹の中の赤ちゃんを一人の人として尊重し、妊娠中も接していくこと。
つわりを経験すること。
陣痛を経験すること。
お産を味わいつくし、楽しむこと。
赤ちゃんが生まれること。
家族が始まること。
ここに書ききれないほど、妊娠出産には、人生の学びが一杯つまっています。
でも、難しいことではありません。シンプルに、現実逃避せず、そこにちゃんと向き合い、一つ一つ見つめていけば、道が開けていきます。難しい、と雰囲気だけで決めつけずに、きちんと見ていけば、ちゃんと通り抜けられます。出産を楽しむことも可能です。
コーチングの分野の中で『パラダイムシフト』というものがあります。
「パラダイム」とはコーチング的には「価値観の枠組み」を意味します。
でも、難しいことではありません。シンプルに、現実逃避せず、そこにちゃんと向き合い、一つ一つ見つめていけば、道が開けていきます。難しい、と雰囲気だけで決めつけずに、きちんと見ていけば、ちゃんと通り抜けられます。出産を楽しむことも可能です。
コーチングの分野の中で『パラダイムシフト』というものがあります。
「パラダイム」とはコーチング的には「価値観の枠組み」を意味します。
「価値観」とは、広辞苑によりますと「個人もしくは集団が世界の中の事象に対して下す価値判断の総体」とあります。
経験的に培われたり、勉強した知識や収集した情報から作られていくものです。
ですから、「これって、こういうもの」「それって、そういうもの」と人それぞれ個々に異なるものでしょう。
そういった価値観に枠組みのついているもの、これが「パラダイム」です。
「価値観」も「価値観の枠組み」も当然目には見えないものですが、そういうものが存在することをまずは前提としてください。
「パラダイムシフト」とは、「価値観の枠組みを変えること」です。
一般的に、お産は「怖くて痛くて辛いもの」「わあわあぎゃあぎゃあ、痛い痛いと言いながらするもの」と捉えられていることが多いです。
しかし、やっぱりこれも「パラダイム」なのです。
現に、フジハラレディースクリニックで出産される大半のお母さんは、無痛分娩でもないのに、陣痛があってもニコニコ笑顔で一回も痛い!とは言わずに出産され、赤ちゃんが生まれ出た直後に、ああ楽しかった!先生次のお産もよろしくお願いします!と言われることが多いです。
これは、当院で出産される方々は、「パラダイムシフトのお産を実践している」ということなのです。
パラダイムシフトとは、「あなたがあなたのままで欲しい結果を手に入れる」ためのものです。価値観の枠組みを変える、だけで、あなた自身を変える必要はありません。見方や捉え方をほんの少し変えてあげるだけでいいんです。お金も時間もかかりません。
見方や捉え方を変えてみるだけで、楽しいお産、幸せなお産、また産みたいと思えるお産ができるなら、こんな楽チンで素敵なことはないでしょう。
※コーチングについては、ブログに関連記事を多数掲載しています。(詳しくはこちら)
経験的に培われたり、勉強した知識や収集した情報から作られていくものです。
ですから、「これって、こういうもの」「それって、そういうもの」と人それぞれ個々に異なるものでしょう。
そういった価値観に枠組みのついているもの、これが「パラダイム」です。
「価値観」も「価値観の枠組み」も当然目には見えないものですが、そういうものが存在することをまずは前提としてください。
「パラダイムシフト」とは、「価値観の枠組みを変えること」です。
一般的に、お産は「怖くて痛くて辛いもの」「わあわあぎゃあぎゃあ、痛い痛いと言いながらするもの」と捉えられていることが多いです。
しかし、やっぱりこれも「パラダイム」なのです。
現に、フジハラレディースクリニックで出産される大半のお母さんは、無痛分娩でもないのに、陣痛があってもニコニコ笑顔で一回も痛い!とは言わずに出産され、赤ちゃんが生まれ出た直後に、ああ楽しかった!先生次のお産もよろしくお願いします!と言われることが多いです。
これは、当院で出産される方々は、「パラダイムシフトのお産を実践している」ということなのです。
パラダイムシフトとは、「あなたがあなたのままで欲しい結果を手に入れる」ためのものです。価値観の枠組みを変える、だけで、あなた自身を変える必要はありません。見方や捉え方をほんの少し変えてあげるだけでいいんです。お金も時間もかかりません。
見方や捉え方を変えてみるだけで、楽しいお産、幸せなお産、また産みたいと思えるお産ができるなら、こんな楽チンで素敵なことはないでしょう。
※コーチングについては、ブログに関連記事を多数掲載しています。(詳しくはこちら)
「お産に禅を取り入れる」と言っても、座禅を組む訳ではありません。
禅では、無駄なこと、余計なものをそぎ落として、シンプルに考え、生きることが大切とされています。
「禅語」とは、お釈迦様の教えを元に、多くの禅僧によって生まれてきた言葉であり、頭の中だけでこねくり回して考えられたものではなく、実践して得られた「生活の知恵」です。
そんなふうに思われるかもしれませんが、これらの回答はすべて、「陣痛が始まってどんどん強くなっていって産むのだから、どうやったって落ち着けるはずがない」という前提に基づいています。こういう捉え方は、私の言葉を頭で受け止めて、「できる訳ない」と否定しているので、その先へは決して進めません。
ところが、その妊婦さんは、私の話を否定せず、そのまま受け取られ、実践され、ラクに乗り切り、ニコニコ笑顔で赤ちゃんを産み終え、その後こう言われました。
「先生から『落ち着いてやれば大丈夫』と言われて、『そうか、落ち着いてやれば大丈夫なんだ』と思って、落ち着いてお産をやってみました。そうしたら、大丈夫でした!」
この会話の中に、何の無駄もないことにお気づきでしょうか。
「落ち着いて」と「大丈夫」しか、ありません。
この考え方や捉え方が、「禅」的な発想なのです。
禅には「本来無一物」という言葉があります。「人間は生まれながらにして持っているものは何一つない」という意味です。
また他には「無一物中無尽蔵」という言葉があります。「何もないところにこそ全ての可能性が秘められている」という意味です。
「本来無一物、無一物中無尽蔵」と並べると、「人間は生まれてくる時何も持たないで生まれてくる。唯一持っているのは無限なる可能性である」という解釈となります。
生まれてきた時、赤ちゃんの時は、誰でも皆、無限なる可能性を持っているのです。
それを成長過程の中で、知らず知らず自分の可能性に制限をかけていっているのでしょう。
自分の可能性にストップをかけているのは自分です。
「禅」的なシンプルな物の捉え方をして、お産本来の持つ、楽しさ、素敵さ、素晴らしさを存分に味わってみてください。
禅では、無駄なこと、余計なものをそぎ落として、シンプルに考え、生きることが大切とされています。
「禅語」とは、お釈迦様の教えを元に、多くの禅僧によって生まれてきた言葉であり、頭の中だけでこねくり回して考えられたものではなく、実践して得られた「生活の知恵」です。
そういった考え方や捉え方をお産に生かそう、というものです。
陣痛が始まって入院された、ある妊婦さんのお話をしましょう。
私はその方に、「お産は、落ち着いてやれば、大丈夫だから」と言いました。
そういう時、あなただったら、どう捉えられますか?
「陣痛がどんどん来ているのに、無理です!」
「そんなに簡単に落ち着くことができるなら、苦労はしないよ!」
「その落ち着ける方法を教えて欲しいのよ!」
陣痛が始まって入院された、ある妊婦さんのお話をしましょう。
私はその方に、「お産は、落ち着いてやれば、大丈夫だから」と言いました。
そういう時、あなただったら、どう捉えられますか?
「陣痛がどんどん来ているのに、無理です!」
「そんなに簡単に落ち着くことができるなら、苦労はしないよ!」
「その落ち着ける方法を教えて欲しいのよ!」
そんなふうに思われるかもしれませんが、これらの回答はすべて、「陣痛が始まってどんどん強くなっていって産むのだから、どうやったって落ち着けるはずがない」という前提に基づいています。こういう捉え方は、私の言葉を頭で受け止めて、「できる訳ない」と否定しているので、その先へは決して進めません。
ところが、その妊婦さんは、私の話を否定せず、そのまま受け取られ、実践され、ラクに乗り切り、ニコニコ笑顔で赤ちゃんを産み終え、その後こう言われました。
「先生から『落ち着いてやれば大丈夫』と言われて、『そうか、落ち着いてやれば大丈夫なんだ』と思って、落ち着いてお産をやってみました。そうしたら、大丈夫でした!」
この会話の中に、何の無駄もないことにお気づきでしょうか。
「落ち着いて」と「大丈夫」しか、ありません。
この考え方や捉え方が、「禅」的な発想なのです。
禅には「本来無一物」という言葉があります。「人間は生まれながらにして持っているものは何一つない」という意味です。
また他には「無一物中無尽蔵」という言葉があります。「何もないところにこそ全ての可能性が秘められている」という意味です。
「本来無一物、無一物中無尽蔵」と並べると、「人間は生まれてくる時何も持たないで生まれてくる。唯一持っているのは無限なる可能性である」という解釈となります。
生まれてきた時、赤ちゃんの時は、誰でも皆、無限なる可能性を持っているのです。
それを成長過程の中で、知らず知らず自分の可能性に制限をかけていっているのでしょう。
自分の可能性にストップをかけているのは自分です。
「禅」的なシンプルな物の捉え方をして、お産本来の持つ、楽しさ、素敵さ、素晴らしさを存分に味わってみてください。