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〇フジハラレディースクリニックを愛してくださっている皆様へ|広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

TEL 082-850-1815
P40台完備
朝8時から
診察中

このたび、医療法人つぐお会フジハラレディースクリニックは、安定的な診療の継続と安定的な雇用の継続を図るために、理事長・院長を交代することを決定いたしました。

交代する時期は令和8年1月1日です。従って、私藤原紹生が理事長・院長を務めるのは、本年12月31日まで、ということになります。

皆様におかれましては、唐突とも思える今回の発表に大変驚かれたことでしょう。
びっくりさせてしまってごめんなさい。

私は、8年前の平成29年5月に脳梗塞を患いました。突然の発症でしたが、幸いにして軽症だったせいもあり、入院期間も短く、比較的早期に仕事復帰できたのですが、それでも休診していた期間に分娩となった妊婦の皆様には、急遽他の産婦人科に転院していただいたり、大変ご迷惑をおかけしました。クリニックに勤める職員たちやその他の多くの皆様にも、多大なご心配をおかけしました。本当にすみませんでした。

脳梗塞になった当時は、仕事が忙しすぎるから発症したのか?と多くの皆様に言われましたが、実際にはその真逆でした。平成18年に開院して以来、分娩件数は順調に増えていきました。平成25年には年間434件、平成27年には年間426件もありましたが、平成29年には外来患者さんの数も激減していました。

フジハラレディースクリニックは、分娩を中心とする産婦人科医院です。外来受診される方の数や分娩の件数は、人気のバロメーターになります。極めつけは、その年の5月の感謝祭でした。感謝祭とは、私たちが日頃クリニックをご利用いただいている皆様に感謝の気持ちを持って、入場無料で行う年に一度のお祭りのようなイベントで、大人子どもを合わせると、200-300人ぐらいの方々が遊びに来てくださるものです。しかし、その日は感謝祭が始まる時間になっても、ご参加の方はたった一人だけ。しかもその方は、午前中最後に外来受診された方が、そのままおられただけだったのです。その後パラパラとご参加の方が集まりましたが、約20人程度。当院のスタッフも出し物のダンスを一生懸命練習したのに、少し白けた感じになってしまいました。

世界で一番幸せなお産を作ろう!いいお産を日本中に広めて日本を幸せに元気にする!と意気込んで、朝も昼も夜も深夜も早朝も、一日も休まず、精一杯頑張ってきたけど、俺の人気ももう終わった、クリニックは潰れてしまうかも、と思いました。そういった心労がたたったのか、その感謝祭の翌日に突然脳梗塞になって緊急入院してしまいました。休診期間があったせいもありましたが、その年の分娩件数は284件でした。

しかし、このまま終わる訳にはいかない!という強い思いを持って、色々なアイデアも取り入れながら、さらに精力的に仕事をしてきました。応援してくださった皆様のおかげもあり、2020年・2021年は年間分娩数は454件にまで増え、感謝祭やクリスマス会の院内イベントも大盛況になるまで、不死鳥のように大復活を遂げたのです。大拍手!(←自分で言うなよ)

ただ、私も還暦になりました。58歳を超えたあたりぐらいから、夜中の仕事は少しきつくなりました。また脳梗塞になりたくはないけど、なるかもしれません。なった時にまた休診、今度は急に閉院、ということになりますと、職員たちや通院している方々に、また多大なご迷惑をかけることになります。それはあってはなりません。

脳梗塞になって以来、大復活を心に期す、その一方で、次なる後継者をずっと探してきました。誰でも良い、という訳にはいきません。私のスピリットを継いでくれる人、「つぐお式出産」を継承し、進化・発展させてくれる人、この一点に絞り、探してきました。そして、やっと見つかりました。

その先生は、牧尉太(まきじょうた)先生です。素晴らしい先生です。

私自身は、医師としての技量もさほどなく、頭も悪く、ただただ「義理と人情と愛情」だけの人間ですが、牧先生は違います。全てにおいて、私を上回っています。初めてお会いする前には、会った時に「私の人気を上回るのは大変ですよ~!」と先制パンチをかましてやろう!と思っていたのですが、お会いしてすぐに「そんなことを言うのは失礼にあたるぐらい素敵な人だな」と思えました。でも、軽くかましといてやりました。

人間としても、医師としても、素晴らしい人物であることは間違いない、私が太鼓判を一万個押しておきます。もっと書いても良いのですが、これ以上書くと、牧先生から、褒め殺しはやめて~!と泣きつかれそうなので、やめておきますね。

加えて、牧先生はデジタルの分野にも非常に強く、超アナログな私にはないものをたくさん持っています。「フジハラレディースクリニックとつぐお式出産を進化・発展させられるのは自分しかいない!」と牧先生は言ってくれています。お互いに、足りないものを補いながら、より良いものを作っていければ、もっともっと皆様に喜んでいただける、と確信しています。

60代の岡田彰布監督が阪神タイガースを優勝させ、若い40代の藤川球児監督がさらに阪神を強くさせている、それとちょうど同じですね。

これから、「フジハラレディースクリニック」と「つぐお式出産」の第二章が始まります。私のコミットメント「日本中にいいお産を広め、日本を幸せに元気にする!」を真に実現するために、日本中の妊婦さんを対象に頑張っていきます。麻酔薬を使った無痛分娩には負けませんよ~!超ご期待ください。

今後の私と牧先生の働き方をご説明しておきます。牧先生は、フジハラレディースクリニックに10月1日から着任されますが、今までのお仕事の後任の方への引き継ぎや学会出席、などで不在の時もあります。11月中旬以降は、基本的にフルにクリニックにおられます。

牧先生が理事長・院長に就任される令和8年1月1日以降は、私は理事長・院長ではなくなり、理事でもありません。ただの医師でございます。具体的には、令和8年3月31日までは、クリニックの常勤として毎日おります。4月1日以降は、週半分ぐらいの出勤になります。

現在当院に通院されている妊娠中の方、近い将来妊娠して当院で出産したいと考えておられる方、え~?藤原先生に診てもらいたかったのにダメなの~?、つぐお先生に立ち会ってもらいたくて通ったのに私のお産の時に来てくれないの~?と思われる方もおられることでしょう。でも、ご心配は全くいりません。ノープロブレムです。私は、出勤日でなくても、できるだけそのご希望に添えるようにやらせていただくつもりです。(できない時はごめんなさいね)

それがフジハラレディースクリニックを開設して、『つぐお式出産』を作り上げた者の責任であり、務めです。どうぞご安心ください。

加えて、牧先生に診てもらったり、分娩に立ち会ってもらっても、私以上にご満足いただけるものと、私は確信しています。さらにさらにご安心ください。

この文章を書き始めて、途中までは、これを泣きながら書いていたのですが、最後の方には、明日への希望と期待が強くなり、ワクワクして明るく元気になってまいりました。

皆様、今後とも、医療法人つぐお会フジハラレディースクリニックと、新理事長・院長の牧尉太先生をどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和7年9月3日
医療法人つぐお会フジハラレディースクリニック 理事長・院長 藤原紹生


2025.09.05