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『お産とコーチング』34~「終わった」ではなく「産んだ」というお産を??  |広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

「産む機械」発言というのを覚えていますか?
これは、2007年1月当時の柳澤伯夫厚生労働大臣が『これからの年金・福祉・医療の展望について』を議題について講演した際に、少子化対策についての話の中で、女性を産む機械に例えた発言をした、と報道され、ニュースやワイドショーではかなり批判されました。
実際の講演では、「機械って言っちゃ申し訳ないけど」「機械って言ってごめんなさいね」という言葉を挟みつつ、「15‐50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは頑張ってもらうしかない。」というものでした。
比喩としては問題があったと思いますが、「女性は産む機械だ」と言おうとした訳ではないので、そこだけを切り取って、反政府のマスコミや野党の格好の餌食となり、今流行りの?「偏向報道」がなされた訳です。
言うまでもなく、出産するお母さんは「産む機械」ではありません。
前回までは他の病院で出産して、今回初めてフジハラレディースクリニックで「つぐお式出産」を体験されたお母さんは、口々にこう言われます。
「初めて『産んだ』気がする!」と。
このように言われないことはないぐらいです。
私が「今までのお産はどうだったの?」と聞くと、
「今までのは『終わった』って感じ。」そう言われます。
赤ちゃんを産んだ後に、『終わった』と思うのと、『産んだ』と思えるのは、かなり違った感想です。
『終わった』というのは、何か嫌なものや苦しかったものが、やっと終わってくれた、という感じ。
『産んだ』というのは、まさにそのまま、産んだ、という感じです。
感じるというのは、自然で素直な心のあり様なので、やっと「終わって」くれた、と感じた人に、「産んだ」と思え、と言ってみたところで、それは無理なことでしょう。
同じお産を経験するなら、「終わった」ではなく、「産んだ」と思えるお産をやってもらいたいものです。
お父さんお母さんを選んでやって来てくれた赤ちゃんに感謝し、妊娠中から家族づくりが始まっているので、お腹の中の赤ちゃんに毎日一杯話しかけて、お産の時には陣痛を体感できることに感謝し、「ありがとう」や「ハッピー」をテーマに、赤ちゃんが産道を通って生まれてくれる様子を全部味わってみたら。
「産んだ」と思えるお産を体験できるでしょう\(^o^)/
お産は、誰がやっても何処でやっても、お産はお産。
陣痛が始まり、赤ちゃんが産道を通って、生まれるものです。
コインの裏表の例えのように、物事は見ようと思う景色に必ずなるものです。
妊娠出産は、人生の縮図と言われます。
それぞれの人に、それぞれの家族に、それぞれのドラマがあります。
全てを味わい尽くしましょう。
機械のように「終わった」ではなく、「産んだ」と感じられるように(^^♪
次回もまたどうぞお楽しみに(*^^*)

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2019.05.13