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『お産とコーチング』24~「頑張る」よりも「顔晴る」  |広島市安佐南の産婦人科 フジハラレディースクリニック

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コラムカテゴリー: 妊娠, 出産, その他

私は、外来で妊婦さんとお話をする時や、分娩進行中に妊婦さんとお話する時に、「頑張らないで」とよく言っています。
もう少し補足して説明すると「頑張る、よりも、楽しんで!」と言っています。
それは、「頑張る」よりも「楽しむ」方が、心も体も楽だからです。
趣味でスポーツをしたり、山登りをしたり、旅行に行ったりした時に、「頑張って」いますか?「楽しんで」いるんじゃないでしょうか?
その道を究めている人は、それが何であれ、ものすごい練習や修業をして、「頑張って」その道を究めているでしょう。
しかし、お産をするお母さんは、産科学の専門家になろうとしているのでもなければ、お産‘道’を究めようとしている訳ではありません。
当院でお産したお母さんたちは、「頑張っている」より「楽しんでいる」人が多く、中には「先生、私毎月産みたいです」とニコニコしながら言う人までいます(^_^)
そういう人には、私は「自分のプロフィール欄に『趣味お産』って書いといて~♪」と冗談で言ったりしています。
もちろん、頑張ってお産した人に対して、それを否定する気など毛頭ありません。
現に私は、お産し終わった後のメッセージカードには「赤ちゃんもお母さんもよく頑張りましたね」といつも書いております。
ですから「頑張らないで」というのは、赤ちゃんを出産し終えた人に言っている言葉ではなく、これから出産に向かう人へのアドバイスです。
コーチングは、コミュニケーションを通じて、相手が成し遂げたいことを見つけ出し、どうやったら実現できるかを探究し、行動を促し、実際に結果を創り出すことをサポートするスキルです。
「つぐお式出産」のお母さんは、赤ちゃんを産んだ直後に「楽しかった」「前回の他の病院で産んだ時より全然良かった」「大大大満足です」「初めて産んだ気がした(今までは産んだ、というより、終わった、という感じだった)」「また産みたい」などの感想が多いです。
例えば、頑張ったけど、「楽しくなかった」「不満足」「やっと終わってくれた」「もう二度と産みたくない」では、残念な気がします。
出産する過程において、「頑張る」よりも「楽しむ」ことに重きを置いている方が、結果的に楽だったり満足できたり、という妊婦さんが多いです。
産科医は、お産のコーチです。
妊婦さんがお産について欲しい結果が得られるようなサポートをする、これが私たちの仕事です。
「頑張る」というのは、「頑なに張る」と書きます。
字を見ただけでも大変そうです(*^-^*)
そんなに眉間にしわを寄せて、真剣に窮屈にやらなくても、遊び心を持って、楽しむ気持ちを持って、お産してみましょう。
その方がお母さんも楽ですし、赤ちゃんも喜びますよ。
結果はちゃんとついて来ます。どうぞお産を楽しんでくださいね♪
「頑張る」よりも「顔晴る」ですよ~(^_^)

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2019.05.13